豊岡選手の全日本選手権レポート

6月25日ついに全日本ロードレース選手権大会が広島森林公園で行われました。
天候は大雨。その為に女子は、レース直前に7周から5周に変更された。
アップをしている時にちょっとした不注意で落車してしまった。気を取り直してスタート地点へ。男子の3分後にスタート。
1周目はかなりのスローペース。
2周目、チェーンが脱落して集団の一番後ろまで下がってしまった。どうにか乗りながら直し、登りで前まで上がる。3周目に入る時には、集団は8名位に減っていた。
調子はかなり良く、そしてレース自体に展開が全く無いので、下りの途中の登りでアタックを掛けてみた。
思ったより開いた。そのまま踏んだけど沖美穂選手(ノビリ)が追いかけてきて吸収された。
今度は二段坂の前の平地で沖選手がペースアップ、それに必死で付いていく。その後ペースは落ち着いた。すると展望台の登りから沖選手がまた行った。
ホームストレートでは集団はバラバラに。萩原選手(鹿屋体育大)は沖選手の後ろにいる。
ここは「頑張り所!」と思いギアをシフトアップしてどうにか2人の所まで追いついた。
4周目に入り沖選手が「3人で行こう」と声を掛けてくれたし、私もそのつもりだったけど後続に追いつかれた。何度も登りでペースを上げるけど誰も切れない。
5周目に入り二段坂の手前で沖選手が再度アタック。誰もつけなかった。私は必死に追走。
全然追いつかない。
脚の違いを見せ付けられたけど、萩原選手と必死に追い展望台の頂上でどうにか追いついた。
後ろを見たら山口選手(CCDキナン)もいた。4人になりスプリントが得意ではない私にとってはこのまま逃げたかった。
「4人!4人!もっと速く、もっと速く!」と叫んだ。

しかし後ろから男子の大集団が私達を抜かす形になり、必然的にペースを落とさざるをえなかった。
・・・ありえなかった・・・
結局また元の集団に戻ってのゴールスプリント。位置取りはかなり良かったけど、スプリントは伸びずに4位。
ゴールした瞬間、脱力した。
この日の為に去年の全日本選手権が終わった日から練習してきた。
去年は6位。自分では最低でも2位にはなるつもりだった。
そのつもりでキツイ練習もしてきたし、冬から体重を8キロ落とした。
三船さんやチームメートと練習してきた事を思い出してしまい、初めて悔し泣きをしてしまった。
今まで、泣いてる人を見て「何泣いてんの?」とか思っていたけど、初めて大泣きして周囲の人は驚愕していた。
帰宅しても身体の痛さやレースの結果で何も手につかなかった。そんな感じで朝を迎えた。
ドロドロになったシューズなどを洗っていると、昨日脚の違いを見せ付けられた沖選手からメールを頂いた。
救われた。
レース結果など頭の中から吹っ飛んだ。
本当に、もしあの時こうだったらとか、ああだったらとか7周だったらとか考えるけど、もう過去であり、変える事はできない。
自分で変える事ができるのは、未来だけだと思う。
今週は身体を回復させて、来月のフランスでのステージレースの為にコンディションを整えていきたいと思う。

今回、全日本選手権が広島で行われ、たくさんの方々が大雨にも関わらず応援に駆けつけてくれて、本当に頑張れました。
たくさんの方々から応援のメールや電話を頂き感謝の気持ちで一杯です。
サポートして下さったチームの方々本当にありがとうございました。
さらにスポンサーの方々も応援に来てくださって、前日から声を掛けてくださり、本当にありがとうございました。
皆様の応援のおかげでパワーが出る気がします。
この結果を強く受け止め、今後の課題にしていきたいと思います。
これからも、応援宜しくお願い致します。
本当にありがとうございました。