大塚選手欧州便り№01

シクロクロス世界選手権のあと、そのままチームに合流した大塚選手からメールが届きました。
欧州で初めて出場したレースがエトワール・ドゥ・ベッセージュとプロの一流レースのため、いきなり欧州の厳しい洗礼を受けることになりましたが、いろいろなことを吸収し、ステップアップしていって欲しいと思います。
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ベッセージュですが調子が悪かったのとあまりにもレベルが違いすぎてどうしようもありませんでした。目の前をモローやクックが走っていて見入っていたのも束の間で、最初の登りのスピードアップに付いて行けず、見るからににウェイトオーバーのクレディアグリコルの選手と追うも追いつかず、第1ステージリタイアになりました。平地のスピードも上がった時の速さが日本と別次元で70キロまで上がるのでレベルの違いを実感しました。せめてもの救いはチームメイトが「これはプロのレースだからクレイジーなスピードなんだよ」と言ってくれて最終ステージまで走った選手も7人中2人で、これが自分以外全員完走で「こんなもんだよ」とでも言われたらどうしようかと思いました。
ただ何度かプロと一緒に走るレースがあるみたいで、まともにレースをするには壁をぶち破るようなレベルアップが必要です。

スペインは桜が咲くほど温かく毎日いい天気で、ビーチで楽しそうにしている観光客を尻目に連日150kmオーバーの海岸沿いや登りのトレーニングをこなしている…というより引きずられています。みんな速いです。
体重80キロのケイリンの元ベルギージュニアチャンプは登りでごりごり引くわ、ルームメイトの身長183cm53kgのエスポワールのクライマーは平地50キロオーバーで引き続けるわで結構刺激的です。
練習後はマッサージを受けて夕食をいっぱい食べようとすると「スモウライダー」になると言われるのでサラダを皿いっぱいにムール貝カップに山盛りにし(バイキングなのが悩ましいですが)食べて寝る毎日です。
しんどいですが今日は練習後街にみんなでアイスを食べにいったり夜はルームメイトにフランスを教えてもらったりしてうまくやっています。今の自転車漬けの生活は自分の気持ちを自転車競技を始めた頃のように初心に戻してくれ、モチベーションはとても高く、本場で競技活動ができる環境を与えてもらって感謝しています。
それでは失礼します。