5月25日に京都府美山で「美山サイクルロードレース」が開かれた。
このレースは「関西選手権」とも言われているレースで関西に住んでいると何としても狙いたいレースでした。
雨が前日まで降っていたのですが、私がレースをする11時前には止んで路面も乾いてきていた。
私のレースは7周回で争われるのですが、昨年とコースが若干変更になって簡単なものになってしまった。

昨年はツアーオブジャパンに出場していた為に出れなかったので、久しぶりに美山のレースは楽しみだった。
スタートして小刻みなアタックは有るものの1人では逃げ切れないし、風も有ったので終始けん制が入ったレース展開だった。
マトリックスから辻善光さんが来られていて辻選手が反応するときは誰かが追いかけるといった辻選手にとっては辛い状況だった。
4周回目に「決まるかも??」という小集団が出来つつあったので合流するべく頑張って見たのだが、後続の集団も追い掛けて来て結局決まらずに終わった。
僕が行ったポイントが九鬼ヶ坂という美山のレースでも勝負どころになる場所だったので、「これはゴール勝負になるな」と判断した。
5・6周回は速いペースでコースを回ったのであるが、逃げも決まらず最終周に突入した。
ラスト周回で京都産業大学のメンバーが先頭を固めて引き始めたが、彼らのチームの実力がどこまでのものなのか余り見当が付いていなかった。
最終決戦は美山の名物「九鬼ヶ坂」であった。
登り始めは比較的落ち着いたペースだったものの頂上付近では良い感じのスピードになった。
一瞬「1人抜けている???」と思ったので有るが、集団で下りに入った為に思うようにスピードが上がらない。
70キロくらい出る直線の下りで前方に選手を確認したので追いかけるのであるが、後方は諦めた模様でけん制が入ってしまった。自分1人では少し追いかけられない距離でした。
ラスト1キロを過ぎた地点でも追いつかない距離では無かったのであるが、集団は完全に見送っていたのでどうしようもなかった。
そのメインのけん制が入った集団には大塚選手・伊勢選手がいた。
私はラスト700メートル付近で前を引いていた選手が急に引くのを止めたので一瞬自分も「どうしようか?」と迷ったんですが、同チームのメンバーが居たので捨て身で引いてみた。
ラストコーナーを過ぎて私が前を退いたとたんスプリント開始。
しかしチームとしては不発に終わってしまった。


今回のレースは私自身としては満足のいく結果ではないし、満足のいく内容のレースでもなかった。
個人個人で狙えれば狙えるレースであるのは事実で、今回でも終始集団の動きを冷静に見ていれば良かったかもしれない。
ただ、「チームとしてどう動くのか?を問われたレースでも有ったのではないのか」と思った。
最終周回まで3人が先頭集団に残っていながら送り込めなかった結果は良くないと感じた。
エースを決めるという訳ではないが今回のように最後のスプリント合戦になるのが予想された時に「自分自身を先ず第一に考えるのか?」それとも「チームとして」という結果を考えるのか。
自転車はチーム戦であり且つ個人戦でも有ると思う。
今回の京都産業大学のチームプレーはチームとしては成功だが、1人1人を見ると「僕もラストスプリントに」と思った選手も多かったかも知れない。

TeamMasahikoMifune.comは個人個人の力は決して他チームと比較して引けを取っていないと思う。
個人個人が頑張れば結果は付いて来ると思うので有るが、今回の結果からこれからのチーム練習等について考えさせられた試合だった。

また「自分自身の冷静さを失ってしまうと、周りの状況が把握出来無いので良い結果は生まれないな」と思いました。
今回は残り1周の鐘が鳴るまで「残り何周なのか?」と周回数を数えなれない感じだったので走れてはいるけれど状況判断という面からは良いものでは有りませんでした。



次回は「全日本実業団」というオリンピック選考会を兼ねたレースです。
選手によって狙うレースは異なるものの、昨年は参加出来ていなく一昨年は走り切れていないので今年は満足のいく走りをしてきたいと思っています。

前回・今回と応援くださった皆様ありがとうございました。
しんどい場面で応援を頂くと「がんばろう!!」という気持ちが湧いてきます。
最近結果が残せていないのは事実なのですが、頑張っていきますので応援のほどよろしくお願いします。


美山ロードの結果
カテゴリー1
8位 秋山尚徳
11位 大塚航
33位 笹井秀治
45位 大石建二

アンダー23
4位 伊勢直人
(カテゴリー1とアンダー23は混合でレースを行い、別表彰)